こんにちは、makiです。
2023年8月末、中央アルプス・木曽駒ケ岳で2泊3日のテント泊をしてきました!
その時の山行の模様を何回かに分けてお伝えいたします。
・不定期に山登りをする虚弱ハイカー。本当は週一で行きたい。
・夢は長期テント泊縦走。そのためにテント泊登山の経験を積んでいきたい。
・ソロの時は公共交通機関使い。
・思うように計画が組めず焦りを感じることも。
計画を練る
テント泊ステップアップしたい
筆者の過去のテント泊経験は2022年10月の上高地~涸沢カールの旅が初めてでした。
↓初テント旅の模様はこちらから(シリーズになっています)↓
その後は
・尾瀬の見晴キャンプ場(登山はしていない)
・奥秩父の富士見平小屋キャンプ場(体調不良で撤退したため登山はしていない)
のみ。いずれも登山はしていません。
まだテント歴1年未満の、慣れてるとは決して言えないぺーぺー初心者。

重いザックで山道を歩く経験も少ないです。
ステップアップをしていくために次はどこへ行こう!というかどこなら行けるのか!
木曽駒ケ岳に決めた経緯
色々調べた結果、
・行程が短く初心者向けと言われている
・以前に行ったことがあり記憶にあるので何となく安心
ということで木曽駒ケ岳(2,956m)が第一候補に挙がりました。
木曽駒ケ岳は2016年に日帰りで行った経験があります。
確かに一番王道であろう千畳敷カール~木曽駒ケ岳の往復ルートは、ロープウェイでかなり標高を稼げますし2~3時間程度で山頂に行ける。どの山岳情報誌を見ても「初心者向け」「初心者にもオススメ」と書かれています。
だが私の記憶によると・・

千畳敷から乗越浄土までの急坂(八丁坂)がなかなかキツかったような・・!
距離が短いとはいえかなり急で危ない道を、重たいテン泊装備を背負って上り下り出来るのだろうか💦
その他に覚えているのは
・慣れない高山のせいかザックがいつもの2倍重く感じた
・頂上に着いた頃には真っ白で何も見えなかった
・ガスの火が付かなくて山荘でカレーを食べた(この時、高山でガスに火をつける際はフリント式ライターが良いということを初めて知りました)
などなど。
行ったことがあるとはいえ高い標高にも慣れていない身。もちろん楽しい記憶もいっぱい残っていますが「ソロで」「テント担いで」行くとなると色々と不安要素が湧いてくるのも事実。
だが行かなければ何も始まらない!迷わず行けよ行けばわかるさ!
心の中の猪木に発破をかけられます。
まあいいや!とりあえず行けるところまで行ってみよう!
ソワソワと落ち着かない気持ちを抱えつつ予約などを一通り済ませ、パッキングも完了。
予報ではお天気も良いみたい。これは背中を押されてるぞ!
山行スケジュール
ざっくりと決めたスケジュールはこんな感じです。
<前日>
高速バスで駒ヶ根バスターミナルへ、そのままホテルに宿泊
<1日目>
①ホテル⇒駒ヶ根駅(徒歩)
②駒ヶ根駅⇒しらび平(バス)
③しらび平⇒千畳敷(ロープウェイ)
④千畳敷⇒駒ヶ根頂上山荘テント場(テント泊)
<2日目>
木曽駒ケ岳に登る。その後はテント場付近を散策し1日過ごす(テント泊)
<3日目>
①テント場⇒千畳敷
②千畳敷⇒しらび平(ロープウェイ)
③しらび平⇒菅の台(温泉施設)
④菅の台⇒駒ヶ根バスターミナル
⑤高速バスで帰路
↓
おつかれさまでした!
「なんとしてでもダラダラする日は1日確保したい」という私の気概が感じられます。
テキパキ行動!ハイ次!ハイ移動!みたいになるのが精神的にも体力的にも苦手なので。
時間(と天候)の許す限りのんびりマイペースを貫き通す方針です。
ただその中でも
「高い標高でのテント泊に今後挑戦していきたい」という目標と、
「三半規管が弱く如何にも高山病になりそうな自分が果たしてどこまで行けるのか」確認をしておきたい、というのがありました。

いわば実証実験ですね。


出発日
移動してホテルに泊まるだけ
まず出発日ですが、当日の朝自宅から公共交通機関で行くとなるとどう計算しても、登り始めるころにはお昼を過ぎてしまいます。
(ちなみに前回はお友達の車に乗せていただき夜中の3時に出発したので日帰り可能でした)
遅足で体力不足の私にとって
「早朝に家を出てお昼過ぎに登山スタートしその日のうちにテント場まで辿り着く」
というスケジュールはちと厳しいと感じたので、駒ヶ根のホテルを予約し前泊することに。
今回泊まったホテルは駒ヶ根バスターミナルから15分ほど歩いたところにありました。
ホテル前の道路を挟んですぐにすき屋・COCO壱・大きいドラッグストア、そして同じ通りにマクドナルドやしまむらもあり、周辺のお店も充実!

万が一忘れ物していても何とかなりそうで助かります。
お部屋は清潔で使いやすい、いわゆる普通のビジネスホテル。サクッと泊まってサクッと出るにはちょうど良かったです。
チェックインはのんびり16時に設定。
旅慣れぬ人間は移動だけでも疲れるからたっぷり休むぞ!
まずホテル内のコインランドリーでこの日着ていた衣類(移動だけで滝汗でした)を洗濯。
お部屋で夕飯を食べ、明日の行動チェックをし、シャワーで汗を流し、はやる気持ちを抑えながらフカフカのベッドで早めに就寝します。
1日目・前半
駒ヶ根駅~しらび平~千畳敷
いよいよ行動日です。
朝6時起床。
朝食バイキングを食べてチェックアウト、駒ヶ根駅まで歩いていきます。
駒ヶ根駅からバスに乗り、しらび平まで。所要時間は約45分です。
↓ちなみに駒ヶ岳ロープウェイのHPにはバスやロープウェイの時刻表・運賃表はもちろん、「〇月〇日に行く場合の交通費は往復or片道でいくらになるか」といった全自動交通費計算機能など、親切便利な情報が満載です。さすが観光地!
バスの混雑を心配していましたが人出に合わせて臨時便があるようで、重たいザックを抱えギューギュー満員電車のようなことにはならないみたいです。座れるのは助かります。
ただし。

途中からうねうねした山道を走り、割とガタガタ小刻みに揺れます。
私のような軟弱者は酔い止め必須です。
三半規管の弱さをこんなところで発揮している場合ではない、今から高山に登るのに!
音楽を聴きながら目を瞑りひたすら無心でいるしかありません。揺れてなどいないのだ・・!と自己暗示。
↓外出時絶対に持ち歩くトラベルミン
なんとか揺れに耐え、バスから降りたらロープウェイに乗り換えます。
こちらのしらび平駅の時点で標高1600mを超えているそうで、車酔い寸前だった軟弱ハイカーは清々しい空気を吸ってすっかり浄化されました。良かった・・
↓ロープウェイ乗り場の手前にある売店。観光客の方向けの雨具なども売られています。

@Hirarisanpo.
平日でも人の多いロープウェイ。私が乗った時は「朝9時台の東京の通勤電車」ぐらいの密度でした。
タイミング的にちょうど箱の真ん中あたりに入ってしまったため窓の外もあまり見えず、ザックが人様に当たらないよう気を使いながらじっと我慢の子です。
なんとなーく見えた外の風景。

@Hirarisanpo.
さて7分ほど乗って、千畳敷カールに到着です!
千畳敷~乗越浄土
いきなり絶景ドーン!!!

@Hirarisanpo.
否が応にもテンションが上がる↑↑↑✨
千畳敷カールの玄関口である千畳敷ホテルは2022年に改装されたばかりだそうです。確かにウッドデッキも綺麗!
このエリアまでは登山客より普通の観光客のほうが多いように感じました。
↓お天気は変わりやすくあっという間にガスガスになります。(この後また晴れます)

@Hirarisanpo.
一通り写真を撮った後、標高の高さに慣れるためにも休憩です。
ホテルに併設されたオシャレなカフェで腹ごしらえ。メニューもオシャレ!登山直前なのにタリーズにいるみたい!くつろいじゃうなー。

@Hirarisanpo.
お腹を満たし一段落したので出発!
と、ここで「まだなんにも始まってないのに」親指の爪が割れていることに気づきました。

地味~にテンションが削られるやつ・・
出発前に短く切ってネイルで補強してきたはずの爪がさらに深く割れています。多分ザックを扱う際に引っ掛けたのでしょう。
痛くはないけど雑菌が入ったら大変なので、絆創膏3枚をぐるぐる巻きにして応急処置。利き手である右手の親指なのがまた地味に煩わしい😣
いきなり出鼻を挫かれましたが、気を取り直し行くぞ!
神社で安全登山を真剣にお祈りします。

@Hirarisanpo.
絶景に囲まれ夢のような気持ちで歩き始めました。

@Hirarisanpo.
まだ現実味がないような、フワフワ浮き足だった気持ちでついペースが乱れそうになりますが、
「焦ってはいかん」が今回の標語。焦ると呼吸が乱れて途端に苦しくなることが想像できたからです。
千畳敷カールに咲く花々を観賞したい気持ちもありましたがまずは目的地に向かうことが最優先(あと立ち止まるとあっという間に虫さんに囲まれます)。焦らないけど寄り道もほどほどに。
平坦な道をしばらく歩いて、前回苦戦した八丁坂までやってきました。ここからが頑張りどころだ!

@Hirarisanpo.
↓続きはこちらから↓

YouTube
今回の木曽駒ケ岳の旅の模様をYouTubeにアップしています。
2泊3日をギュッとまとめたため30分弱の動画になってしまいました。
よろしければご覧ください。
maki@hirarisanpo
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