スローペースで書いてきた涸沢カールの記事(2022年版)は今記事で最終回です。
今までの旅はこちらから↓
DAY3
生まれて初めてのモルゲンロート
テントの旅3日目です。
涸沢に無事辿り着いた安心感と疲れから、到着日であるこの日もしっかり眠ることができました。
そして涸沢カールで迎えるはじめての朝。早朝には自然と目が覚めていました。
これこれ!
この「朝起きてテントの入り口を開けたらすぐ絶景」というシチュエーションに憧れていたのです✨
感激だなーーーーー
周りのテントの方も、既に起きて外に出ている方が多かったです。
荷物をデポして周囲の山に早朝出発されている方もいました。
山荘のお客さんと思われる方も、テラスに集まっていました。
みんなのお目当て、それは・・・
モルゲンロート!!!
もう言葉もありません。
今までの旅の苦労が全てふっとぶご褒美です。
きっとこの先何回見ても感動するんだろうなあ・・・✨
なんて贅沢な一日!
そしてこの日は丸一日フリーデイ!
涸沢カールから穂高の山々にアタックするのはもう少し自分のスキルが上がってから・・ということで、
辺りを探検してダラダラするぞー!!!
つまり、何もしないぞー!!!!!
この場所を堪能するためだけの贅沢な一日です。
一人遊び大好きっ子としては血が騒ぎます。
昨日は涸沢ヒュッテ側から来ましたので、とりあえずもう一つの山荘、涸沢小屋のほうに行ってみます。
お天気は昨日に引き続き最高。↓の写真、色調整とか一切していません。
青空・紅葉・山小屋。
楽園だ・・・
涸沢小屋では、軽食におでんをいただきました。
これまた憧れてたシチュエーション!!!
絶景に囲まれて食べるおでん(&オレンジジュース)、何よりの御馳走でした✨
この数日間あらゆる出来事に感動しまくり、エンドルフィン出まくりだったのではないでしょうか。
お腹を満たしたあとはカール地形にちょっと近づいて地球を感じてみたり
(ちなみにこの辺かなり石がゴロゴロしているのでポンコツな私は気を抜くと足首をぐねりそうでした)
テントの中でこの状態↓でお昼寝してみたり(最&高)
本当に「なんにもしない贅沢な日」を過ごしました。
そして夜!
昨日は少し曇り気味で諦めていた星空。
バッチリ見えたーーー✨
涸沢名物(?)テントの光もキレイ✨
上の2枚はiPhoneの夜景モードで撮影しました。
もちろん本格的なカメラで撮った写真には足元にも及びませんが、携帯カメラでここまでキレイに夜景が撮れることにびっくりです。
無事に星空を見ることもでき、大満足でひとり旅3日目は幕を閉じました。
DAY4
名残惜しい帰り道
とうとう帰る日です。
正直日程の余裕はありましたので、「もう一泊してもいいのでは?」とさえ思っていました。
ただ残念なことに次の日から雨予報で・・・
往路でビビりまくった涸沢までの急登を思い出すと。。。
あの急峻な岩々の道を雨に濡れた状態で下りるのは今の私の技量では危険だ!
ということで、安全優先でおとなしく予定通り帰ることにしました。
本当は一週間くらい滞在していたかった・・・
それは次回以降の楽しみに取っておくことにします。
何度も何度も振り返り、「また来るよー!!!」と心の中で叫びながら、紅葉の涸沢カールを後にしました。
ここで綺麗にまとまれば感動的なラストだったのですが。
帰り、急登を下ることにやはり苦戦しまして、涸沢~横尾まで超~~~ビビりながら時間をかけて下りてきたことは付け加えておきます。
あと私が下りた日は土曜日だったせいか、登ってくる方がかなり多くてすれ違いが恐かったのもあります。この時点(2022年10月)で外国人観光客の方もすでに多かったです。
やはり時期や曜日によってかなり人出が違うのでしょうかね。2023年以降はどうなるのかな。
はじめてのテント旅・まとめ
ということで生まれてはじめてのテントを担いだひとり旅は無事に幕を下ろしました。
旅の所要時間(ざっくり)
それぞれのポイント到着時刻のまとめです。
慣れた方なら1泊2日で済む行程を、非常ーーーにのんびりゆっくり過ごしました!自分にはこのペースが合っている!
<DAY1>
5:30 上高地
7:30 明神
9:20 徳沢(テント泊)
<DAY2>
8:00 徳沢出発
9:30 横尾
12:20 本谷橋
16:20 涸沢カール(テント泊)
<DAY3>
涸沢カールに滞在
<DAY4>
8:30 涸沢カール出発
12:55 横尾
感想
以上「運動音痴で体力不足で旅慣れてない虚弱ハイカーはじめてのひとり旅(長い)」は終わります。
私にとっては全てが珍しい大冒険でした!
そしてはじめてのひとり旅が「長丁場のテント泊」というハードルを経験してみて、あまり参考にならない個人的な感想です。
- 一度目標を決めてしまえばそれに向けて頑張れる
- やっぱり20kg近い荷物は重かった
- 身体が硬いとやはり色々不都合
- やっぱり山は優しい方が多い
1については、今までの自分への反省です。
今回かなり勇気を出して、上高地までのバスを予約しました。
そこでお尻に火が付き、そこから準備に着手し、目標日に向けて体調も整え、ウン年越しのテント旅がようやく叶いました。
旅慣れていない+腰が重い私のような者は、まずスケジュールをここ!と決めて予約しちゃうことで無理やり実現に持ち込むのも有りだなと感じた次第です。
2はまあパッキング下手問題で・・(笑)
上高地~涸沢間に限って言えば途中での食料調達も可能だったなあとか、衣類やカトラリーをもう少し軽量なものにチェンジできるかもしれないとか、今後に向けて対策を考えています。
ある程度の重さに耐えうる身体作りも重要ですね☆
3も永久の課題・・
よく驚かれるのですが、身体が硬すぎると「胡坐をかくことすらツラい」のです。。
胡坐も長座もツラいためテント内の体勢に割と苦戦しました。
柔軟性については現在進行形で足のリハビリ中でストレッチを欠かさないこともあり、昨年よりはマシになっているのではと思います。
今回は(不注意で切った指以外は)身体を痛めることもなくラッキーでしたが、引き続きケガしない身体を作れるよう努力します。
4は山に来るといつも思うことです。
この旅でも、道を譲ってくださった美人YouTuber様・ゴール間近で励ましてくださった女性ハイカーさん・看板の前で「写真撮ろうか?」と声をかけてくださったお兄さん、穴場のテントスポットを教えてくださった隣のテントのお姉さん・・
皆さん気さくで優しい!!!そして距離感が絶妙で心地よい(←ほどよい距離感、これ大事です)。
心細いソロテント初心者としては涙が出るほどありがたかったです。
私の頭上に初心者マークが出てたのかもしれませんね(笑)
今後は私も人を気遣う余裕のあるハイカーになれるようがんばろう。
この先もテント泊をはじめ、色んな旅をしていきたい所存です。
計画倒れに終わらないよう練っていきます!
YouTube
今回涸沢でダラダラ過ごしたときの様子をYouTubeに載せています。
本当に何もしていませんが(笑)よろしければご覧ください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント