こんにちは。makiです。
今回は2022年4月に行った大室山の山行の模様をお届けします。

山行というより登山番外編ですね!

番外編な理由は大室山の基礎知識とこの後の写真を見て頂ければわかると思います。
まあ山頂まで行ってお鉢巡りをしたことに違いはありませんので、立派な山行として記録させていただきます!
大室山の基礎知識

まずは大室山がどんな山なのか調べてみよう!
大室山は標高580mあり、伊豆・伊東・伊豆高原のランドマーク的な存在です。
国指定の天然記念物で伊豆東部火山群の中で最大級のスコリア丘です。
山頂からは富士山から伊豆諸島の島々まで見渡すことができ、壮大な大パノラマが広がります。
また、その美しい景観は水と緑の潤い部門にて、大自然が生み出した曲線美「大室山」が静岡県景観賞 優秀賞を受賞しました。
大室山公式HPより

毎年春には「山焼き」が行われることでも有名です!一度生で見てみたいですね。

なるほどー。凄く素敵なのは大体わかった!ところで「スコリア丘」って何???
スコリア丘とは
「スコリア(scoria)」とは「岩滓(がんさい)」とも呼ばれ、火山噴出物の一種です。

その中でも暗色で多孔質のものを指すそうです。

あんしょくでたこうしつ・・・?

黒っぽくて細かい穴がたくさん開いているってこと。
ちなみに淡色で多孔質のものは「軽石」に分類されるそうです。

軽石なら分かる!じゃあスコリアは「黒い軽石」ってイメージすればいいのかな。
そして「スコリア丘」は、マグマによる噴火活動によりスコリアが地表に降り注いでできた地形のことです。

スコリアが降り注いで積もることによって、綺麗な円錐台形になるのは不思議ですね。

地形の神秘、掘っていくと深くて楽しそう・・・

ネットで調べるのもいいけど、初心者でも読みやすい専門書がたくさんあるよ!
大室山へのアクセス
大室山は環境保全のため下からの徒歩での登山は禁止されています。

登るならリフト一択!
大室山リフトまでのアクセスは、
♡電車なら「伊東駅」または「伊豆高原駅」からタクシーorバスが便利なようです。
➡️バス情報:東海バスオフィシャルサイト
➡️お得なフリー切符情報:E-MOT
♡車ならカーナビに「大室山リフト」と入力すればよいそうですよ(公式HPより)。
現地には自家用車500台まで止められる駐車場があります。
いざ、大室山へ!ところが・・・

下調べも終わったし、いよいよ出発!!
お友達から「リフトで気軽に登れて、しかも360度の大展望が広がる山だよ」と事前に聞いていたためウキウキ準備をして楽しみにしていました。
しかし当日は残念ながら雨模様で・・・しかもかなり本気の降り方で・・・
向かう道中、車内からの景色もモヤがかかって一部視界不良の状態でした。
「(たぶん動いてないだろうけど)リフトが動いてたら登ってみよう、動いてなかったら伊豆観光に切り替えよう☝️」
とメンバーで話し合いをし、とりあえず大室山駐車場まで行ってみることにしました。

実はこの時点で半分諦めモードでした💦
現地到着。
なんとリフトは動いていた!!
えっどう見ても雨風強いしどう見ても辺り一面真っ白ですけどいいんですか???とこちらが恐縮してしまうような状況ですがリフトは動いてるし乗せていただけるとのこと。

せっかくだから乗るしかないっしょ!!
ただしびしょぬれになるからレインコートは買ったほうがいいですよ、と受付の方に言われ、お友達2人はその場でレインコートをお買い上げ。(私は最初から山用のレインウェアを着ていたので大丈夫でした)
最低限の濡れない準備をして、いざリフトに乗ります。
視界はこんな感じ。

どこに連れていかれるのだろうと思うぐらい真っ白。
私は日ごろビビりで若干高所恐怖症気味でもあるため、リフトなんてしっかり手すりを握ってないと乗れないのですが、この日は視界不良すぎて逆に怖くなくなりました。(なので写真を撮る余裕すらあった)

「よく見えてないから高所も危険個所も逆に大丈夫」っていう、普通の登山でもよくあるパターン!
お客さんも私たち3人以外には居ない様子です。リフトの乗り口と降り口のところにそれぞれ補助の方が3人ずつくらいついてくださって、客よりスタッフさんのほうが多い状態でしたね。
リフトを降りてすぐに見えた景色はこちら↓


ネバーエンディングストーリーでこういうのあった!
展望台のはずの場所が、真っ白なキャンバスにフェンスだけ描きました!みたいになってます。
本来ならここから火口の様子が見えるはずなのだそうです・・・

大室山が国指定の天然記念物であることが記載された看板。
抹茶プリンのような写真も載っています。晴れていたらこういうお山が見えるはず・・・
素敵な景色が見えないことはわかっていますがとりあえずお鉢巡りに出発です!

大室山お鉢巡り~暴風雨とともに
さて、お鉢巡りスタート地点からの眺めはこんな感じです。

・・・眺めとは???
望遠鏡が設置されているのが分かりますでしょうか。きっと晴れてたら最高の展望なんだろうなあ。
雨粒もかなり大きめで、ちょっと痛いくらい。
叩きつける雨音とビュービューうなる風の音がこの日のBGMです。
普通の山であればぜっっったいに撤退するお天気ですが、ここはアスファルトの安全な道路に沿って1km歩けば一周できる大室山。
ちょっぴり不安を抱えつつ、進んでみることにします。


風があまりに強くて傘が役に立ちませんので閉じています。
レインコートを着ているとはいえ足元は野ざらし。
お友達は下山した後まっすぐ某ショッピングセンターし○むらに向かい替えのボトムを買う事態になりました😅

足元が濡れたままだと風邪ひいちゃいますからね💦

登山用レインウェアを着ていた私は特に被害なく・・こういう時の登山服、強い。

天国に続くロードでしょうか。標高580mの山とは思えない光景です。
本当に風が強くて、身を低くして風を避けるように歩かないと耐えられない状況もありました。
今後普通の山で稜線歩きをする際の訓練にもなったような気がします。たぶん。
歩いてる途中、体の軽い小さいお子さんやワンちゃんネコちゃんは飛ばされてしまうだろうなあ・・・とか、今傘を開いたらメリーポピンズになれるかもしれないなあ・・・などと色々思いを巡らせていました。

こちらは八ヶ岳地蔵。

海上の安全を願って造られた八体のお地蔵様だそうです。
なぜこんな低いアングルから撮ってるかというと、風よけにさせて頂いていたからです(すみません)。
もちろんお参りもしました。


頂上に着いたよ!やったね!!
看板に書いてあるのでここが頂上のようです。
「360度+アルファのパノラマをご覧ください」と書いてあります。もしかして今日の光景もプラスアルファに含まれるかな?^^

心の目で大パノラマを満喫しましょ♡

こちらは五智如来です。安産祈願のお礼として造られたようです。
人間サイズの像なので、歩いてる途中で遠目に見えた時に少しだけびっくりしたのは内緒です。

そんな感じで、どうにか無事に1kmのお鉢巡りをすることができたよ!

通常は20~30分で回るコースのようです。私たちは向かい風に耐えながら40分くらいで回ることができました。
一周して元のリフト乗り場に戻ってこられた時は本気でホッとしました。
こんなに雨風ビュービューの天候の時に山に行く、ということは普通はあり得ないので、ある意味とても貴重な体験ができたと思います!
次回は晴天の日に来られたら良いですね!

ずぶ濡れになった後は暖かいお店で美味しいお料理やスイーツをいただきました😊


お腹も満足!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました✨
YouTube

この日の山行の模様をYouTubeにも載せていますのでぜひご覧ください。

雨風がほんとうに酷かったことが臨場感をもって伝わると思います・・・💦
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