木曽駒ケ岳2泊3日の記事最終回です。
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3日目~下山する日
贅沢な朝を堪能する
2泊3日のテント旅、最終日です。
昨日見逃した夜明けの様子を見たくて、この日は目覚ましをかけました。起きたのは4時半ごろ。
テントを開けたら一面の美しい朝焼けが。ああー幸せだなあ。
@Hirarisanpo.
周りのテントの皆さんはすでに外に出ている方も多く、朝焼けの撮影をしたりじっと佇んだり朝ごはんを食べたり、それぞれに贅沢な朝時間を過ごされていました。
この「別々に過ごしてるんだけど美しい風景は何となく共に享受している」感覚は山ならではかと思います。
私もしばらく撮影したのち、テント内で朝ごはんをいただきました。
朝の定番、にゅう麺!
鶏だしの優しい味がお気に入りです。するっとお腹に入るし見た目の割にボリュームもあり、満足できます。
撤収開始
ご飯を食べ、ひと段落したら撤収準備です。
テント場の使用時間は朝8時まで。
段取りが悪い&慌てるのが嫌なので6時を過ぎたあたりから早速ノソノソと片づけを始めます。
こういうのは絶対に自分のペースでやりたいからソロは気が楽だ・・
今回は帰るだけなので「詰め込んだもん勝ちや!」でザックにギューギュー雑に入れたけど、この先テント泊縦走をするとしたらもう少し几帳面にまとめる方法を考えたほうがいいのかな。
そんなことが脳裏によぎりつつ、強風に煽られ若干手こずりながらテント類を畳み、何とか荷物を整えました。
7時半、撤収完了!
@Hirarisanpo.
頂上山荘さん、お世話になりました!
ヘタレハイカーは大変
第一関門・中岳
さて、帰り道はピストンで来た道をそのまま戻ります。
最初の関門はこちら。
@Hirarisanpo.
強風+重たいザック+落石の危険がある岩々しい中岳を登る!
あさイチで身体が起きてない時に(ヘタレな自分が)いきなり登るにはちょっとハードルの高いスタートです。
(※慣れている熟練の方にとってはなんてことない場所なのだと思います。距離も短いし。)
時には両手を使って、足元を逐一確認しながら慎重に慎重に登ります。
@Hirarisanpo.
たまにブオォッ!!!と吹いてくる突風が恐怖心どころか身体を物理的に煽ってくる~。
私物理的な煽り耐性は無いですから!
登ってる最中ずっと「腹筋と背筋もっと鍛えなきゃ」と思いました・・
なんとか山頂(付近)まで到着。
@Hirarisanpo.
動画を見返すと、私が山頂に着くたび「良かった~~~」と情けない声で心から言ってて笑います。「良かった」は「自分が無事で良かった」の意です。
中岳山頂からは、木曽駒ケ岳、宝剣岳、伊那前岳などを眺めることができます。
@Hirarisanpo.
宝剣岳はムリだけど伊那前岳は次回行きたいな・・などとしばらく山々の稜線をボヤーッと眺めたのち、乗越浄土のほうに下山。
下り(中岳~乗越浄土)の道はそれほど危険ではないのですが、何しろ下りが苦手なもので(むしろ山において得意なものなど無い)相変わらず風に煽られながら慎重に下りるしかありませんでした。
第二関門・八丁坂
ヘタレハイカーにはもう一つ越えねばならないハードルがあります。
往路の時から「ここ下るの嫌だなあ」とずっと憂鬱に思ってた八丁坂です。
でも自分の力で降りるしかないのだ!憂鬱なんて言ってられません。風も相変わらず強いですが平常心を保たなければ。
だがしかし、下りは見晴らしが良すぎて怖いのです!遥か下まで全部見えてしまう!
@Hirarisanpo.
↑この道、階段も整ってるし手すり(柵)もあるし普通に考えたら物凄く歩きやすいのは分かってるんですが・・
それでも足がすくみそう😭
あまり遠くのほうは見ないようにして、足元はしっかり確認して、冷静に一歩一歩下りるしかありません。
人のすれ違いも相変わらず多い道。ですがここで慌てたり、感情の揺れがあるのが一番危ないのでまたもや一休さんの心得で。あわてないあわてない。
「私遅いのでお先にどうぞ」発動です。何人の方に言ったかわかりません。
途中から中学生の遠足のみなさんが登ってきまして。200人以上いたのではと思います。
この大人数とすれ違うのも危ないかな?と、ちょうど休憩できる場所があったので通り過ぎてもらおうとしばらく座って待っていたのですが、にぎやかに歩きながらも元気に挨拶をしてくれる可愛い子供たちにすっかり気持ちが和みました。
耳に入ってくる中学生トークも微笑ましい。
「よく出来たしっかりした若者」に出会うと未来は安泰だとニコニコしてしまいます。一体誰目線なんだ。
そんな中学生たちのおかげもあり(?)ガチガチに緊張していた下りの道もなんとか無事に終わったのでした。
渋滞が収まるのを待ってる間に撮ったオットセイ岩。
@Hirarisanpo.
下山後はパラダイス
千畳敷カールに戻ってきました!
@Hirarisanpo.
感想はもちろん「無事で良かったーーー!」です。とにかくホッとしました。
行きにも寄った千畳敷ホテルのオシャレなカフェで、抹茶ティラミスとアイスカフェオレのご褒美^^
@Hirarisanpo.
なんて幸せなんだろう。
休憩後、ロープウェイでしらび平駅まで下りバスに乗りこみます。帰りも酔い止めはマスト。
バスは駒ヶ根までは行かず、途中の「菅の台」で一旦下車しました。
目的は温泉です✨
(ちなみにバスの途中下車が1回できるよう、ロープウェイチケット売り場のお兄さんがチケット購入時に手配してくださいました。)
こまくさの湯でサッパリ汗を流します!
@Hirarisanpo.
そしてご褒美その2、駒ヶ根名物ソースカツ丼!
@Hirarisanpo.
今回頑張れた理由の一つが「下山したら美味しいソースカツ丼を食べたい」でした。
温泉施設で食べるご飯ってなんでひときわ美味しく感じるのだろう・・
ごちそうさまでした✨
後は帰って家でもう一回お風呂入って思う存分ベッドで寝よう・・・
ふわふわした気持ちで家路に着きました💤
↓駒ヶ根バスターミナルに隣接したカフェでバス待ち中に飲んだイチゴスムージー🍓美味しく可愛くビタミン補給です^^
@Hirarisanpo.
まとめ
そういえばの反省点
木曽駒ケ岳山頂で息苦しくなった時のこと。
下山してしばらくしてからハタと気づきました。
「こういう時こそ血中酸素濃度を測るべきだったじゃん!私のバカ!」
↓そのために購入したはずのスマートウォッチの記事はこちら↓
ぶっちゃけ時計の存在なんて完全に忘れていました。せっかく良いデータを取るチャンスだったのに!
宝の持ち腐れをしがちな私あるあるです。
「息苦しくなること」については次回以降の課題としようと思います。今度は忘れずにデータも測るぞ!
総括
今回私が歩いた木曽駒ケ岳のルートは一般的には「初心者向け」と言われ、テント場も「初心者におすすめ」と紹介されています。
「距離が短いため体力的負担が少ない」という意味では間違いなく初心者向けだと思います。
ですが、私のような「高山に慣れてない」「ガレ場に慣れていない」「重いザックを背負った」運動音痴ヘタレハイカーが鼻歌まじりで歩くにはちょっとヒヤヒヤする道もあります💦
次回行く時にはもう少し楽な気持ちで歩けたらいいなあ。
ヒヤヒヤはさておき、本当に楽しかったです!!お天気にそこそこ恵まれたのもあり、充実感でいっぱいでした。
来たる紅葉シーズンになんとかもう一度滑り込めないか考えてるくらいです。
色んなお店のソースカツ丼を食べ比べするのも良いですね・・食欲がモチベーションに直結します。
テント泊「初心者」はまだまだ脱却できそうにないですが、これからも自分のペースで経験をどんどん積んでいきたいと思います。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
maki@Hirarisanpo.
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