(※登山をしていない旅行記です。実験的にエッセイ風口語体で書いております。)
(※今回温泉旅館に泊まっていますが温泉の写真はございませんm(__)m)
↓前回の話はコチラ↓
<前回までのお話>
山梨女子旅。
甲府駅近く、甲州夢小路の一角にある「カフェ・テロワール」で念願の「ぶどうと桃のピザ」と「ビーフストロガノフ」を食べた私と友人S。
服装のせいで登山客に間違えられちゃったけど、今度は本当に登山帰りに来ますね!と秘めた想いを胸にお店を後にする。ごちそうさまでした。
バスでお宿に向かう
お腹を満たした後は甲州夢小路内にあるパワーストーンのお店や併設のギャラリー、和紙で作られた可愛い小物のお店などを回った。
どこも見応えがあり、お腹だけでなく「雨でもプチ観光したい欲」のほうもすっかり満たされた。
Sも家族へのお土産が買えて満足そう。
さて、早めにチェックインするためにそろそろ旅館に移動しよう。
民宿ひみねへ
目指すは「民宿ひみね」。
民宿への最寄りのバス停は「桧峯(ひみね)神社前」。甲府駅からもバスで行けるらしいとのことで、甲府駅南口のロータリーに向かう。
バスに乗り、揺られること約50分。
民宿ひみねを選んだ理由は、一番には「ちょうど空き部屋があったから」だが、
「食事がボリュームあって美味しい」という口コミがとにかく多かったことに惹かれたのも大いにある。
私もSも、まだまだ胃袋の衰え知らずの大食いだ。食事は何より大事!
そしてこんなに評判が良いのに宿泊料は1泊2日2食つきで1人9,500円(連休時の価格)と言う、お財布への優しさもありがたかった。
季節のおやど・民宿ひみね
「桧峯神社前」バス停を降り、アスファルトの道沿いを数分歩く。
大きいアパートのような白い建物と、「ひみね」と書かれた看板が見えてきた。あそこだ!
可愛い歓迎にメロメロになる
民宿ひみねに到着。
素敵なお庭の横を通る。
玄関を入ると、宿の御主人より先になんとも可愛らしいお迎えがトコトコやってきた。
(写真を撮ってないので下手なイラストを描きました)
絵が下手すぎて伝わらないが、ぬいぐるみのように愛くるしいビション・フリーゼのまっしろいモフモフなワンちゃんである。お客さんが来たら玄関に行くよう教えられているのだろうか。
歓声をあげる私たち。そこへ優しそうなご主人と女将さんが来てくれた。
モッフモフの頭はセットしてあるから、あごの下を撫でてあげてくださいねと教えてもらった。しばし戯れたのち受付を済ませる。
いや~早速和んだ・・・
お部屋は2階。
階段の踊り場には熊の木彫りや動物のはく製が飾られていた。
なんだか田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に来たみたい。懐かしい気持ちになる。
共用スペース
階段を上った2階にソファとテーブルの応接セット、そして洗面所とお手洗いがある。
共用の洗面所。全体的に設備は新しくないがキレイだ。部屋に水道は無いので、お茶などを飲みたい時、ポットのお水は左側の流しから入れる。
共用のお手洗い。中で専用のスリッパに履き替える式。女子トイレは扉の向こうに個室が2つか3つあった(おぼろげ)。
今回は使わなかったけど電子レンジも置いてあった。素泊まりのお客さんが使うのかな。
お部屋と温泉
共用スペースからすぐ、廊下を5.6歩進めばすぐお部屋だ。
お部屋オープン!
シンプル・イズ・ザ・ベスト!な10畳の和室。エアコンと空気清浄機が備え付けてある。
口コミで「エアコンが弱くて寒い」みたいなのを見かけたが、私たちの部屋は大丈夫だった。
障子窓の向こうに展望があるわけではない。
入り口近くの小さい棚の上にアメニティ。浴衣とタオル、歯磨きが用意されている。棚の中にテレビがある。
お布団は押し入れから出して自分たちで敷く。
質素だが必要なものはちゃんと揃っているし、とても清潔。何より畳の部屋はやはり居心地が良い。
部屋に豪華さを求めない人には十分すぎるほど十分だ。
よし、食事の前にひとっ風呂浴びてこよう!
着替えと準備をして1階へ。
お風呂の写真は撮っていない。個人的に脱衣所やお風呂場でカメラを取り出すのは気が引けるので、よほど個室の貸し切りでもない限りは撮影はしない。
他の方のブログや楽天の紹介写真などをご覧くださいm(__)m
今回私たちが入ったのは「薬石の湯」。ほかに「薬草の湯」があるらしい。
我々2人の他に先客が1人いらした。浴槽は4人ほど入れば満員かな?というサイズ。湯加減は丁度いい。
は~和む・・
風呂上り、大きな鏡で見る自分たちの姿にショックを受け、ダイエットしなきゃね!などとSと誓いあいながらも次は夕飯。
お食事
お食事は1階の食堂(宴会場)で食べる。
この日は満席のようだった。
ランチ以降特にアクティブに動いてないのにお腹はしっかりすいている!
ということで、噂のボリューミー夕食。どーん!
両サイドに燦然と光り輝くお肉たち。
お肉を真ん中の石板(富士山の溶岩プレートだそう)で焼く。
煙が出たり油が飛んだりするので、私服ではなく浴衣を推奨された。なるほど、確かに。
弱火でじっくりと焼く。
ひたすら焼く。
焼いても焼いてもまだある。
馬刺しも来た。
ヤマメの塩焼きも来た。写真だとサイズが分かりにくいが大きい!2人で分け合っていただく。
私は骨の多い魚をうまく食べられないという子供仕草が未だに治らないのだが、美味しければ頑張れる。良いお味でした。
お酒に強いSはどんどん飲んでいた。私はお酒の代わりに白米を・・だが食べ過ぎて翌日に響くと困るので大盛り2杯でガマン。いや、2.5杯だったかも?
お肉以外の小鉢の数もたくさんあり、全てがとても美味しい。
そして本当にボリューミーだった!
デザートの桃もいただき、しっかりと全てのお皿を平らげました。完食!ごちそうさまでした。
至高のレコード部屋~昭和レトロ
そしてこちらの民宿、ご主人の趣味のレコード部屋も名物の一つだそう。
なんてときめく部屋!夕食後に立ち寄らせてもらった。
レコードの数がとにかく圧巻である。壁紙の模様や置いてある椅子の感じも昭和っぽくて良い。
ここにあるレコードを自由に聴くことも出来るそう。ご主人にプレーヤーの使い方を習い、しばらく昭和の空気に浸る。
最近レトロブームでレコードを嗜む若者もいるらしい。このお部屋を見ると確かに欲しくなってしまう。
明菜ちゃん可愛い!少年漫画のヒロインみたい。
石川さゆりさん若い!浅田美代子さん可愛い!アイドル!歓声をあげる私たち。
カッコ良すぎるGメン75。丹波哲郎さんのこの衣装、今似合う人いないだろう。後ろの岡本富士太さん(左端)が半田健人さんみたい。
チェッカーズのジャケット、可愛い!ちょうど最近公式YouTubeでライブ動画を見ているのでタイムリー。
名曲揃いと歌唱力が凄いのはもちろんのこと、今見るとステップの軽やかさが痛快である。流行が一周したせいかスタイリングも何もかもめちゃめちゃオシャレ。
ソノシートだ!このペラペラのレコード、実家にあったね!と、何でも感激する私たち。
全てをチェックしていると朝になってしまいそうだったので、途中で切り上げ部屋に戻った。一つの観光名所を見学した気分。
賑やかに?夜は更けていく
温泉入ってたらふく食べて、昭和の雰囲気も楽しんで、居心地の良い民宿で楽しい夜を過ごす。
いわゆるゴージャスでお洒落なキラキラ女子旅とは趣きが違うけれど、
何しろ私とSは中高6年間を共に過ごした同級生。完全に修学旅行気分である。
あんなに食べたのにさらにお菓子をボリボリ食べながらテレビで金曜ロードショーの「SING」を見てあれこれお喋りし、面白い動画を見てゲラゲラ笑い、明日の予定を決めながらポテチをつまみコーヒーを飲む。
なんかこういう感じ久しぶり!めっちゃ楽しい!
明日の予定は「音楽と森の美術館」と「河口湖遊覧船」に決めた。
さて、壁を挟んだお隣の部屋も、同じように修学旅行気分だったらしい。
おそらく男子高校生~大学生ぐらいの、4・5人のグループである。
私とSがそろそろ寝ようという時間帯。隣の部屋から謎の音が聴こえてきた。
ドタンバタンだけなら枕投げかプロレスでもしているのかな?と思えるが、
それに混ざって机を連打しているような、パソコンの打鍵音のような、「カカカカッ!」という不思議な音が聴こえてくる。
たまーに彼らの歓声が混ざる。
ドタンバタン!カカカカッ!カカカカッ!ワーーーー!!
そして一連の騒ぎは突然ピタッと止まる。数十分するとまた急に始まる。その繰り返し。
いったい何をしているのだ?
うるさいと気に障るより「何の遊びをすればその音を発せられるのか」という好奇心のほうが上回ってしまった。突然ピタッと途切れるのも気になる。
「隣の子達は何をしてるんだろうね」「卓球かな?」「チェッカーフラッグかな?」「コップを使う手品かな?」などと話しながら、そのうち私もSも眠気に負けて寝落ちした。
翌朝
翌日。朝ごはん!
昨晩のボリューム夕ご飯を考えると、とてもほど良い量の朝食。栄養バランスもバッチリ。もちろん美味しい。
朝から白米を少しだけお代わりしてしまった。
昨日の学生さんたちだが、どうやら夜中、旅館のご主人が彼らの部屋へ注意に行ってくれてたらしい。
ご主人は我々の部屋にも来てくださり「昨日お隣うるさくなかったですか?」と声掛けしてくれた。
「ちょっとうるさかったけど眠れたので大丈夫ですよ」と正直に答えた。
フォローするわけではないが元気な学生さんたちは食事の時間はむしろ大人しかったし、朝洗面所でも挨拶してくれた。ごく普通の良い若者たちに見えた。
もしかしたら他のお客さんから苦情があったのかもしれないし詳細は知らないが、学生さんの素朴な様子とご主人のお気遣いも含め、別段不快さはなかった。むしろ愉快な思い出として昇華してしまった。
だが、それにしても気になる。
若者たちよ、いったい何の遊びをしていたの?
真相は闇の中である。
民宿ひみねの感想・まとめ
まさに口コミ通り!
夕食をたっぷり食べられる&その割にお値段が優しい!
我々が泊まった日も、お子さんのいるご家族連れ、ご夫婦らしきグループ、学生さん、色んな方がいた。
気心の知れた人と泊まるには最適だと思う。
一人旅の方は見かけなかったけど、一人でも寛げて良さそう。
ご主人も女将さん(ご主人のお母さまかも)もニコニコと優しくて、親戚のおじさんの広い別荘に遊びに来たみたいな感覚になる。
看板犬のワンちゃん(お名前聞き忘れた)も信じられないくらい可愛い。我々が帰る時もお見送りしてくれた。
リピーターが多いというのも頷ける、良き民宿でした。個人的にはまた来たいです。
季節のお宿 ひみね
住所 〒406-0813山梨県笛吹市御坂町上黒駒4890-1
交通アクセス JR石和温泉駅より「石和バス」に乗車→ひみね神社前下車、徒歩1分(送迎有り)
駐車場 有り 15台 無料 予約不要
最後までお読みいただきありがとうございました。
maki@hirarisanpo
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