モラルハラスメントを行い人々を傷つけ迷惑をかける人間は、一見社会に溶け込んだ普通の人です。
なるべく迷惑を被る前に本性に気づき、離れたいですね。
【モラハラを考える①】の記事では、「モラハラ人間の会話における特徴」をあげてきました。
↓モラハラ人間の会話の特徴はコチラから↓
今回は「モラハラ人間の性格と行動パターン」から、その特徴をピックアップしていきます。
モラハラ人間の性格と行動パターン
異常な負けず嫌いで序列を気にする
モラハラをする人間は過剰に負けず嫌いで、序列を気にする人が実に多いです。
“他人と自分”でも、”他人同士”でも、いつも誰かと誰かを比較せずにはいられないのです。
「この中の誰が勝ち組で誰が負け組か」
「目の前の相手は自分と比べて上か下か」
「このグループの中では誰が一番優れているか、バカにしていいのは誰か」
このようなことを無意識に、常に考えています。
しかし、負けず嫌いな性格が「勝つために自分が努力をする」という方向には繋がらないのも大きな特徴です。
”コツコツと地道に努力をし続ける頑張り屋のモラハラ人間”なんてあまり見たことがないですよね。
自分から積極的な努力はしない。ただ上下関係、勝ち負けを判断しマウントをとるだけ。
そんな人間は果たして魅力的でしょうか。
プライドが高く自分の非を認めない
モラハラ人間は自分の意見が絶対なので、譲りません。
そして絶対に自分から謝ることはありません。
どうしても謝らざるを得ない状況になっても、棒読みだったりわざとおどけて見せたり、あるいは過剰に卑屈な様子を見せたり、誠意の感じられない謝り方をします。
何故謝ることができないのでしょうか?
彼らの中では謝る=弱者です。
自分が悪いことを認めると、その重圧で自分がつぶれてしまうからです。
モラハラ人間は他者に偉そうに振舞う割に、逆境に弱い面があります。
自分が弱いという現実に立ち向かうことが出来ない。
根っこの部分はとても気が小さいのです。
自信過剰
モラハラ人間は根拠の無い自信を持っています。自信過剰になってしまった理由は人によって様々でしょう。
己の力量を過信しているのはもちろんですが、他人との関係性に対しても何故か絶対的な自信を持っています。

アイツの経済は俺が握っているんだ!

あの子はアタシ以外に友達いないはず!
その自信が「人を粗末に扱う」理由になります。

だから雑に扱ってもいいんだ!

だから自由に傷つけてもいいんだ!
相手を「粗末に扱っていい対象」と認識した途端、態度が一変します。
イエスマンを引き連れている
モラハラ人間におかしな強要や命令をされても、「そんなの毅然と断ればよいのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし彼ら彼女らは周囲を手なずけ、「なんでもイエスと言ってくれる」親衛隊を引き連れています。
モラハラ人間は孤軍奮闘するタイプではありません。
頼るところには頼り、甘えるところには甘え、うまく取り入って自分の味方につけるしたたかさを持っているのです。
コミュニティの中に、自分がご機嫌を損ねたときはサッと近寄って慰めてくれ、励まし褒めたたえてくれる存在を作っておきます。
「周りに自分の味方がいること」これがモラハラ人間が自信過剰になってしまう理由の一つかもしれません。
自分が孤独ではないという自信をっているからこそ、「その他大勢の」「いてもいなくてもどうでもいい」「赤の他人」に対しては平気で意地悪したり冷たく出来るのです。
コミュニティの中にモラハラ人間の絶対的な味方がいると、ハラスメントを受けた側も迂闊には立ち向かえなかったり、強気にノーとは言いづらいですよね。
そういう人はコミュニティを離れる以外の手段が無くなります。そしてモラハラ人間は新たなターゲットを見つける。その繰り返しです。
まさに負のスパイラルですね。
ヒステリック
ハラスメントをする人全般にヒステリックなイメージはあると思います。
本人は論理的なつもりですが、なんでも感情優先になってしまいます。
感情の振れ幅が悪い意味で大きく、目の前の「今自分が気になる物事」だけにしか注視できないのです。
相手の事情や考え、その場の状況は二の次、三の次です。
だから、物事の本質よりも別の要素について”自分の”気に障れば

その「言い方」はなんだ!
とか、

せっかく教えてやったのに「その態度」は何よ!
となってしまうのですね。このため話が脱線することも非常に多いです。
きわめて視野が狭いといえるでしょう。
他人を監視している
モラハラ人間は、自分のことはさておき他人の欠点ばかりが気になってしまいます。
外見でも行動でも、相手を見て目についたもの全てから欠点を探します。
モラハラ人間を第三者の立場で観察してみると、彼ら彼女らが鋭く感じの悪い目つきで、常に人を値踏みするようにジロジロと凝視しているのが分かります。
「隙あらば突っ込んでやろう」という底意地の悪さが目つきと行動に現れてしまっているのです。
他人のミスだけを目ざとく見つけ、誰よりも早く指摘するため、仕事中などにおいては稀に「素早く行動し仕事が出来る人」という評価をされることがあります。
しかし実態は他人のアラ探しが素早いだけです。
自分のことは棚に上げているわけですから、説得力がありません。
アラを探す行為は、所詮他人を支配したいという欲求の表れです。
長い目で見れば「アイツは人の欠点ばかり指摘してチームの士気を下げる」「あの人は自分が出来ていないのに他人には無理強いする」など、評判は下がっていくでしょう。
自分のストレスだけに敏感
仕事も趣味も人間関係も全てが充実していて、精神的にも満たされている人がハラスメント行為をするとは考えにくいですね。
人のことばかり気にするモラハラ人間は、結局自分が満たされていないのです。
先に書いた通りヒステリックで感情的になりやすいですから、小さなことですぐにストレスが溜まります。
そのストレスの捌け口として、モラハラ行為をしていると考えられます。
モラハラ人間は、相手が「自分より不幸そう」ならばそれで満足します。
「自分より不幸そうな人」や「自分が支配できる相手」をそばに置いておくことで、小さなストレス発散をしているのです。
しかし根本的解決にはもちろん至りません。
モラハラ人間の性格と行動パターンの特徴~まとめ
これらを見てわかるのは、
モラハラ人間が「他人と自分」の関係性を異常に気にするということです。
また、自信満々に振舞っているようで実は小心者で、他人に構って欲しいという本性が見て取れますね。
「他人に対する思いやりが無い」割には「他人に依存している」のです。
依存とは、言葉を変えれば「寄生」ということです。
↓モラハラ人間に寄生されないための方法と心構えはコチラ↓
今回の例に挙げたような特徴を持つ人、身の回りにいませんか?もしいるようなら、即距離をおいて様子を伺ってみましょう。
私たちに出来るのは相手を変えることではなく、「依存されないように距離を置く」ことしかありません。
そのためには「どのラインまでが許容できる範囲か」を自分の中で理解しておく必要があるでしょう。
日頃から自分の考え・意見・信念を確立する訓練をしておけば、自己理解が進みます。
自己理解が進めば「このラインを越えたらNG」という自他境界線がはっきりし、モラハラ人間に依存される前にストップをかけることができます。
人間関係において「境界線をはっきりさせること」はとても重要なのです。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
hirari@hirarisanpo
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