子供から大人まで、友人関係に悩みを持つ人は多いですよね。
四六時中いつも一緒にいるからといって仲の良い友達とは限りませんし、何十年ぶりに会ってもすぐ大親友に戻れる人もいます。出会ってからほんの短い期間でかけがえのない友人になる人もいます。
会う頻度や年月に左右されるものではありません。
「あの子、なんか苦手かも・・」
「あの人、ちょっと合わないかも・・」
そんな気持ちを抱えながらズルズルと友達付き合いを続ける人もいるでしょう。
そこで今回は「その人本当に友達ですか?」というタイプを、実体験を交えながらご紹介します。
嫌なら無理して友達付き合いを続ける必要は無いんじゃないですか?
貴方の悩みが少しでもスッキリしますように。
その人、本当に友達?見極めた方がいい人6選
友人関係を見極めた方がいい人6選をご紹介します。
サークルクラッシャー
「サークルクラッシャー」という言葉があります。
一般には『サークルや職場などで恋愛がらみの揉め事を起こし内部の人間関係を破壊させる(主に)女性』を指すスラングです。
この記事では色恋沙汰に限定せず、もう少し広義の意味で
『元々良好だった友人グループや人間関係を、自分の都合でぶち壊す人』とします。
友達みんながコツコツと築き上げてきた積み木のお城があったとします。もうすぐ完成しそうなそのお城を、ズカズカ突然やってきて「自分の都合で」全部ぶち壊すタイプです。
例①:噂話や陰口を言いふらす人
「あの人があなたのこと悪く言ってたよ!」とわざわざ告げ口してくる人。
そういう人は、必ず誰の悪口でも言いふらすのが定番ですね。
グループ内に悪い話を蔓延させるという謎の隠密行動をし、その結果周囲の人間関係をギスギスさせてしまいます。
悪意があるのか、単に噂話や悪口を言うのが楽しいのか、はたまた本気で「良いことをしてる」と思い込んでいるのか、真意は不明です。
人の気を惹きたい、自分に注目して欲しいという承認欲求の可能性もあります。
悪口を振りまいたその先、自分がどうなるかまでは考えが及んでいないのでしょう。
例②:グループ内で勝手に序列を作る人
「この人、グループの中でやけに自分にだけアタリが強いな・・」という人に出会った経験はありませんか?
それは友人関係に序列をつけたがるタイプです。
コミュニティ内に複数の人間がいる時、「誰が上で誰が下か」を常に気にする人です。もちろん本人は「上側」に立とうとします。
もし貴方が「強く当たられている」と感じたなら、運悪くその相手の中では下位と判定されてしまったのでしょう。
<例>
仲良しグループ(人数は何人でも構いません)のAさん・Bさん・Cさんがいたとします。
Aさん・Bさんの2人はお互い対等に接していますが、
CさんはどういうわけかAさん至上主義。
「自分とAさんが上位、Bは格下の存在」だと思っています。
・
何かにつけてAさんを褒めたたえ、Bさんのことはあからさまに落とすような扱いをする。
・
Bさんは対等な友人のはずなのに、意味なく蔑ろにされたらそりゃあ不愉快です。
Aさんも、変に持ち上げられたら居心地が悪くなってしまいます。
そのうち3人の関係はギクシャクし、自然分解していくでしょう。
小中学生ぐらいだと、特定のお友達にずっとべったりな子がいますよね。その延長線上にいるのかもしれません。
CさんはBさんのことを「Aを取り合うライバルで、自分と同様に序列を気にしている」と思っています。
もちろんBさんにそんな認識も心当たりもありませんから、Cの偏った態度を奇妙に感じます。
『序列を気にする人』と『気にしない人』の間には根本的な意識の差があり、そのギャップはなかなか埋められるものではないでしょう。
人間を「上か下か」でしか考えられない人がグループ内にいると、円滑な関係の維持は難しいかもしれません。
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話が噛み合わない人
キャッチボールは会話の基本です。
「会話のキャッチボールが出来ない人」とコミュニケーションを図るのは難しい。全ての人間関係に言えることですね。
ここで取り上げるのは「会話のキャッチが出来ない人」たちです。ただ言いたいことを投げるだけ。
例①:バックボーンに差がありすぎる人
バックボーンとは「お互いの持っている知識や前提条件」のこと。
他人なのですからそれぞれ持っているものが違うのは当たり前です。
コミュニケーションとはお互いの差を埋めていく作業でもあり、それによって相互理解や友情が深まることもあります。
ただ、あまりにも差が激しすぎると
「バックボーンが違うこと自体が分からない」「差があるという認識すら無い」
という現象が発生します。
大げさに言えば生きている次元が違うのです。
また、最初は仲の良い気の合う友人だったとしても、次第に物事への関心が変わっていったり、生活環境の変化によって差が広がっていくこともあります。
よく「会話のレベルが違う」とか「IQが20以上違うと会話が成立しない」などと言われますが、別にどちらが上か下とか、どちらが良い悪いと比較する必要はありません。
相手の話や相手に全く興味も持てない、理解もできないくらいなら住み分ければよいのです。
例②:自分の興味だけで頭がいっぱいの人
例①は、噛み合わないケースの究極的な状態ともいえます。
しかし、そこまで大きくかけ離れているわけではない。けど何だか寄り添えない、というパターンもあります。
自分が興味のあることだけで頭がいっぱいの人です。
相手のことを考えられず「自分がしたいのはこの話だけ!」という人とはコミュニケーションが成り立ちませんね。
<例>
筆者が過去、地味に困ったのは「極度な恋愛脳の人」です。
何でもかんでも恋愛に結びつけてしまう。とにかく恋バナしかできない。
例えば社内で雑談中、「同じ部署の〇〇さん、今日素敵なコート着てるね」と言っただけで
でも〇〇さんは結婚してるから!
と返してきたり、
サークル内で「〇〇くん、今日体調悪そうだね」と言っただけで
でも〇〇くんは付き合ってる人いるよ?
などと返してきたりします。
「でも」って何だ。
こちらは言葉の通りそのままの意味でしか言っていないのに、まるで会話が成り立ってませんね。
「〇〇さん」が身近な人じゃなくても、芸能人だろうとスポーツ選手だろうと政治家だろうとこの調子です。
「〇〇の話題を出した」=「〇〇を狙ってるに違いない!」という思考なのです。
おそらく第三者の”勘違いさん”たち自身が日頃、他人に対し「この人は恋愛対象かどうか」「彼氏彼女の有無」「結婚の有無」「モテるかどうか」などを必要以上に気にしているので、相手も同じように恋愛のことしか頭に無いだろうという色眼鏡が働くのでしょう。
ピンクの小物(お財布など)を身につけていただけでも「恋愛運上げようとしてる!」などと言われたり。
視野の狭さにも気づいていないようです。
逐一この調子ではおいそれと雑談も出来ませんし、妙な噂でも流されたらたまりません。
ちょっと疲れてしまいますね。
このように物事の全てを「自分が興味のあること」に寄せて考えてしまう人がいます。
ここでは恋バナしか出来ない人の例を挙げましたが、自分の仕事や研究にしか興味が無い、一つの趣味にしか興味が無い人などに置き換えても同じです。
思考が著しく偏っているのです。
偏りが大きいと他者に構わなくなり、一方的な思想の押し付けになってしまいます。その結果離れていく友達もいるでしょう。
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自己主張が強すぎる人
会話のキャッチボールの例でいえば、こちらは「何でもドッジボールにしようとする人」。
ドッジボールは相手にボールをぶつけるのがルールですよね。
ムダに攻撃性が強く、どんな状況であろうと自分の主義主張を押し通すことを何より優先するタイプ。
ドッジボールと同じ、相手にぶつければ”勝ち”になります。
友達としてはカロリー過剰ですね。
例①:押し付けがましい人
どんなに親しい友達だからといって、ある程度の線引きは必要です。
他人の気持ちを考えずに「無理やり押し付ける」状態は極めて不健全と言えるでしょう。
<体験談>
虚弱体質の筆者は年中病気を患っているのですが、
押し付けがましい人はそこへ「一昨日SNSで見かけた」程度の、根拠が不確かな治療法や見識を振りかざしてきます。
伝えてくれるだけなら優しさと捉えることも出来ますが、それを強要するのは完全にアウトです。
「情報を伝える」と「情報を押し付ける」の線引きが出来ないのです。
このタイプはこちらがやんわり断っても腹を立て、「せっかく教えてやってのに」という態度をとります。
病気を心配しているように見せかけて、内心は自分がアドバイスをすることで優位性を誇示したいだけなのです。
このケースで「押し付けがましい人」に足りないのは
・相手がプロ(この場合は医者です)にきちんと相談し、既にプロの知見を聞いているかもしれないという想像力
・相手が病気をしてる張本人なのだから、本人が病状を一番よく分かっているし自分でも調べているだろうという想像力
の2点です。圧倒的に他者への想像力が足りません。
心配することより「友達にアドバイスして→感謝されて→自分が気分良くなりたい」という感情が優先してしまうのはただのエゴです。
「想像力の無さからくる親切の押し売り」は、全くもって友情ではないし思いやりとはいえませんね。
例②:人の権利を尊重しない人
自分の欲求を通したいあまり、他人の権利を侵害してくる人がいます。
他人の権利 < < 壁<<<<<自分の欲求 なタイプです。
誰にでも「言いたくないこと」「出来ないこと」「やりたくないこと」はあるものです。
それは個人の領域ですから、例え友達だろうと拒否する権利がもちろんあります。
そのパーソナルスペースにずかずかと入ってきて、無理やり引っぱり出そうとする人がいます。
<体験談>
以前の記事で🔗「人の財布やカバンを勝手に漁る元知人」の話(実話です)を書きました。
元知人の言い分はこうでした。
「アタシのカバンの中を見せてやるんだからアナタのカバンの中も見せなさいよ」
これをイーブンな関係だと本気で思っているのです。
この人の心理は
アタシに見せられないことがあるなんて、何かやましいことを隠してるに違いない!
です。
そして「絶対に暴いてやろう」とムキになります。
次第にエスカレートし、
「アタシが秘密を暴露するんだからアナタの秘密もバラしなさいよ」
などと、どんどん相手のスペースに入り込んでしまいます。
例①、例②の両者に共通するのは🔗「自分と他人の境界線が無いこと」です。
↓自他境界の話はコチラの記事もどうぞ↓
「自分と相手は違う人間である」という認識が薄いのですね。
物事の全てが「自分基準」で、他人の考えや事情を尊重することができないのです。
こういうタイプは友達との距離感ももちろん間違えます。
友達というのは何もかも一心同体になることではありません。
何でも思い通りに言うことを聞く都合の良い召使いでもありません。
線引きが出来ずに侵入してくる人はもはや友達でもなんでもないでしょう。即距離を置くことをおススメします。
↓縁を切ったほうがいい人に関する記事はコチラから↓
距離の詰め方がおかしい人
先の境界線が無い人と似ているようですが、ここでは「故意に」「計算で」距離感を近づけてくる人のお話です。
例①:秘密を共有することで距離を縮める人
この話は〇〇さんと私(僕)、2人だけの秘密にしてね
雑談している時に、こそっと内緒話を打ち明けられる。
こんな人に遭遇した経験はありませんか?
内緒話をする=秘密を共有することで相手との距離を縮めようとする人です。
クロージング効果という心理で、恋愛テクニックにも使われる手法です。
「アナタだから話す」「キミだけに話す」と特別感を出してくるのが大きな特徴。
飲み会やカラオケなど「みんなで集まって」お喋りしている場で、ヒソヒソ声で「2人だけの」内緒話を持ちかけてきたりします。
これ、受ける側からすると
「今、自分だけに秘密を話してくれている」=「自分はこの人にとって特別な存在なんだ!」
と、一瞬勘違いしそうになるんですよね。
ナイショ話自体は別に問題ありません。秘密の共有をきっかけに本当に絆が深まることもあるでしょう。
ですが、その人が誰にでも同じことをしているようならただの八方美人です。
また、相手をコントロールする目的で思わせぶりに秘密を共有しようとする確信犯もいます。
一気に信用できなくなりますね。
逆に打ち明けられた側が秘密を誰かに話してしまえば、やはり信頼関係は無くなります。
相手と仲良くなりたいなら、小手先のテクニックを安易に使うのは避けたほうが良さそうです。
例②:友達の数だけがアイデンティティな人
友達を増やす事が人生における至上命題のような人がいます。
質より量!という人です。
一見すごく社交的で、サークルやイベントに積極的に参加。SNSのフォロワー数も多く、コミュニケーション能力が高そうに見えます。
こういう人は得てして距離感が近いです。ぐいぐいとフレンドリーにやってきて、すぐに「友達」になります。
「量か質か」自体は個人の価値観ですから、特段悪いことではありません。
「友人が多い」「交友関係が広い」ことがその人のステイタスなのでしょう。
ただ友達を増やすことだけに躍起になると、どうしても一人ひとりとの関係性は薄くなってしまいます。
関係性が薄いと多少の不義理があっても気にならなくなります。
一回会って連絡先を知ってるだけのトモダチなんてお互いどうでもいいですよね。「その他大勢」ですから。
SNSの世界でいえば、
自分から積極的に相互フォローを持ちかけておいて→ある程度フォロワーが増えると→一方的に大量フォロー解除する人
がたまにいます。
有名人やフォロワー数の多い人だけを相互として残し、あとは自分勝手に切り捨ててしまう。
そうすればまるで自分が有名人の仲間入り、人気者のように見せかけることができますね。
自分のポジションを計算で作り上げるという、ある意味生き方の戦略です。
SNSで生き抜くための努力ともいえますし、決して悪いこととは言えません(決して印象は良くないですが・・)。巷ではそういうノウハウも確立されているようです。
このように「自分には友達・知り合い・フォロワー数が多い」といううわべの実績だけとりあえず作れればどう思われても良い、中身は後から充実させれば良いという人は少なくないと思います。
ネットの話はさて置いても、このタイプに希薄さを感じたり、打算に対する嫌悪を感じるようなら、貴方の生き方とは合っていないのかもしれません。
「もしかしてこの人は友達の数を増やすために自分を利用しているのではないか」
という疑念が少しでもあるようなら、少し距離をおいて様子を見た方が良いでしょう。
全てが受け身の人
「何の趣味も興味も無い、ただ一人でいるのが嫌だから友達と一緒にいる」人。
自己主張が強すぎる人も困りものですが、無さすぎるのも困ってしまいますね。
決して大人しい人や内向的な人ではありません。むしろ一見人当たりが良く社交的に見えるタイプに多く見られます。
孤独を嫌い他人とつるみたがる、その割には全て人任せ。
何も興味が無く、何の主張もせず、誘えばただついてきて、それなりに楽しんで、それで終わる人。
イベントごとには参加してくるわけですから、嫌がってるわけではありません。
ただ、発案も計画も当日の行動も全て人任せ。
協調性はあるが自分の意志も意見も無いのです。何を聞いても「なんでもいい」で終わります。
遠慮しているのではなく、本当に何の意思も意欲も無い。
本人は楽しいのかもしれませんが、何の意思も無い・受け身一辺倒の人を相手にしていても、つるむ側はそのうち楽しくなくなってしまいますね。
相手側が上に挙げたような「トモダチを闇雲に増やしたい人」だったり、
他人に一方的に講釈を垂れることで自尊心を満たしたいタイプとなら合うのかもしれません。
しかし、それを友人関係とは呼ぶかは難しいところです。
感情を共有できない人
使い古された表現ですが、「喜びは2倍に、悲しみは半分に」という言い回しがあります。
友達同士にも当てはまる言葉です。
例①:喜びを共有できない人
「友達にとって喜ばしいこと」を、一緒になって喜べない人がいます。
表面ではニコニコと喜んでるふりをしながら、内心に苛立ちや悔しさを隠す。
友情より嫉妬心や負けず嫌いが優先してしまうタイプです。
そういう負の感情はふとした瞬間にポロっと出てきてしまいます。
一気に信頼関係が損なわれるでしょう。
例②:悲しみを共有できない人
「友達が悲しんでること」に対しても共感できない人がいます。
共感力が無いのはもちろんですが、🔗「他人が弱っているのが許せない」という考え方なのです。
貴方にもしツラい出来事があって、落ち込んでいたり悲しんでいる時に友達から
「そんなの大したことない」
「そんなのは甘えだ」
「自分のほうがもっとツラい」
などと言われたら、どう思うでしょうか。
他人の悲しさや苦しさを否定してくる人、マウントを取る人には、こちらも否定的な感情を持ってしまいます。
「世の中にはもっと苦しんでる人がいるんだから」
などと世界規模の話にすり替えるのも特大NGです。
そんな答えは誰も求めていないでしょう。この人に話してもムダだと会話が終了してしまいますね。
何かあった時に味方でいてくれない人は友達とはいえません。
まとめ
「何か引っかかる」人は合わない
「嫌な勘」は残念ながら当たります。
・ちょっとした言葉のチョイス
・物事や人に対する意見や認識
・ふとした瞬間の態度
友達に対して引っかかるような違和感が続くのであれば、その人とは合わないのかもしれません。
自分の直感を信じましょう。
我慢を強いられるくらいなら離れた方が良い
大人になってからの友達って、努力して無理やり作るものでもないと思います。
どうしても人脈を広げたいから上っ面でも友達5,000人作るんだ!
とか、割り切った目標があるなら別ですが。
出会う時は自ずと出会うし、努力して友達になってもうまくいかない場合もあります。
我慢してストレスを溜めながら付き合うくらいなら離れた方が良いです。
世界は広いので、”友達”は「その人しかいない」はずはないのです。
でも「世界中に貴方の存在は貴方だけ」。
友達まがいの人に消耗させられるより、貴方自身を貴方が大切にしてあげてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
@hirarisanpo
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